クリンティア代表梅木龍さんインタビュー| 後楽園スタジオ

投稿日:2023年2月21日

更新日:2023年2月21日

著者(聞き手): 瀧下 千秋

今回のインタビューでは、ハウスクリーニング事業を営んでいる経営者の梅木龍さんにお話をお伺いさせていただきます。

インタビュー

瀧下
それでは本日はどうぞよろしくお願い致します。
梅木さん
よろしくお願い致します。
瀧下
どのような目的や経緯があって起業しましたか?
梅木さん
起業においては明確な目的がありました。結論から言うと「楽しい人生を送るため」です。僕は人生において自ら考えて判断や行動をしたいという性格で、仕事においても主体性を持って取り組みたいし、裁量権が大きければ大きいほど楽しさを感じます。そんな自分の性格、冒険心の強さが起業という選択をすることに繋がりました。
瀧下
なぜハウスクリーニング事業を?
梅木さん
事業を作ろうと思った20歳当時の僕は、お金も、ツテも、突出したスキルもありませんでした。何も持っていない自分だけど、とにかく人の役に立つことを始めたい。そのためには①スモールスタートが可能で②需要が高い、という2つのポイントを満たす必要があると考えました。そんな中、大きな初期投資の必要がなく、市場も伸びているというハウスクリーニングに目をつけました。
瀧下
そこから開業へ向けて行動に?
梅木さん
そうですね。早速リサーチ、道具購入、資格取得に向けての勉強も始め、自宅を使って練習を繰り返しました。最初はエアコンを壊してしまったり、素材を傷つけてしまったりと散々でした。エアコンが壊れた冬は凍えながら過ごしてました(笑)
瀧下
開業してからはどんな苦労がありましたか?
梅木さん
ハウスクリーニングって、「所詮掃除でしょ」だとか「誰でもできるでしょ」というふうに思われがちですが、はっきり言ってそんなに簡単ではないです。どこにどんな汚れがあるかを把握し、素材によって道具や洗剤を使いこなし、適切な力加減も必要です。慣れるまでには時間がかかりとても苦労しました。しかし多くの友人や知り合い、その家族や親戚も依頼してくれたり、今お世話になっている取引先など周り方々の支えがあったからこそ今があるので、感謝してもしきれないですね。
瀧下
対応可能なハウスクリーニングの種類を教えてください。
梅木さん
一般家庭の清掃であれば基本的にはどのような内容でも対応しております。キッチンや浴室、洗面所、トイレなどの水回りはもちろん、エアコン内部や換気扇といったお客様がご自身で掃除することが大変な箇所も対応可能です。お引っ越しに伴う空室清掃も承っております。
瀧下
最も需要のあるクリーニングの種類を教えてください。また時期はいつが多いですか?
梅木さん
エアコンクリーニングですね。特に5〜8月にエアコンクリーニングのご依頼が殺到する傾向にあります。
瀧下
ハウスクリーニングで大変なのはどんなところですか?
梅木さん
よく言われているように、やはり体力面だと思います。ただ僕個人的には2つあります。1つ目が「細かい手作業であるところ」、2つ目が「同じ体制をキープして作業するところ」ですね。
瀧下
どのようなお客様に利用してもらいたいですか?
梅木さん
高齢者の方やお身体が不自由な方はもちろん、共働きで忙しい方などお掃除が手に負えないと感じている方にもご利用いただきたいです。その他カビや花粉、ダニの死骸といったハウスダスト対策、アレルギーに敏感な方のお役にも立てると思います。
瀧下
お客様はどのようなことに満足していますか?
梅木さん
以前お客様に対しアンケート調査を行ったことがありまして、一番は「丁寧な作業と対応」にご満足いただけています。ハウスクリーニングって「他人のお宅に入り込む」ので信頼関係なしには成り立たない仕事。だからこそ誠心誠意、丁寧な作業や対応を心がけています。
瀧下
お客様にご理解いただきたいことはありますか?
梅木さん
家事代行とは違い、お客様ご自身で落とすことが難しい汚れに対応するのがプロの役目です。しかしそんなプロでも「変色・シミ・劣化」を復元することは難しいというところですね。長い期間油汚れやカビ汚れ、カルキなどを放置してしまいますと、素材の劣化や色素沈着につながります。材質によっては研磨ができる場合もありますが、キレイを保つためにはこまめな清掃が必要です。
瀧下
ご自身で思うプロフェッショナルなところはどこですか?
梅木さん
僕はお掃除職人としてはもちろんですが「ハウスクリーニングアドバイザー」として仕事をしています。汚れを落とす技術を持っているのは大前提で、プロの視点による的確なアドバイスを行うことも得意としています。
瀧下
実際に事業を始めて良かったと思うところはありますか?
梅木さん
はい。とにかく毎日が楽しいところです。自分が楽しんでいると、自分の周りにも楽しい人が自然と集まるので人間関係も好転し、「世の中ってチャンスだらけなんだな」と気づきも得ることができましたね。
瀧下
ご自身や事業の今後のビジョンを教えてください。
梅木さん

「3K」以外にも「底辺の仕事」「地味」といったイメージを持たれがちですが、僕自身が仕事に対して前向きな姿勢持って、そんなイメージを少しずつでも覆していきたいですね。

ハウスクリーニングって特に高齢者の方からの需要が多く、「自分でやるのは大変だから助かったわ」「またお願いしますね」など日々、たくさんの感謝の嬉しいお言葉をいただいております。そんな喜んでいただく高齢者のお客様と接していくにつれ「もっと福祉分野を勉強して高齢者福祉に関わっていきたい」という思いが強まり、今後は介護リフォーム・バリアフリーをはじめ、高齢者の方に快適な生活を送って頂くための様々な「生活支援サービス」を潜在ニーズを探りながらですが展開していきたいと思っています。

僕は柔軟性があるのでハウスクリーニングだけでなく住まいに関するお困りごとでしたらどんなことでもご相談いただきたいです。まだ大きな実績などはありませんが、もっともっと困っている人の役に立ち、助けることができる。そんな揺るぎない自信をもってます。

瀧下
本日は大変お忙しい中お時間をいただき有難うございました。
梅木さん
いえいえ、こちらこそありがとうございます。